まぶたの「垂れ」が酷くなる前に対策!
疲れ目や睡眠不足でもないのに、「最近、目が重い」「まぶたが下がってきた…」という方は、上まぶたの筋力が弱くなっている可能性があります。
加齢や外的ダメージの影響で、上まぶたの筋力が低下すると、まぶたは徐々に持ち上がりにくくなり、垂れ下がってしまうのです。
まぶたが下がる原因は、主に次の3つ。
- まぶたの筋力の低下
- 目の上の皮膚のたるみ
- 目元の血行不良
年齢とともに、上まぶたの筋肉や腱膜が衰退すると、まぶたを上げる力が弱くなり、徐々に下垂の症状を引き起こします(軽度~重度の「眼瞼下垂」)。
また、加齢で目の上の皮膚がたるんでくると、まぶたは徐々に下に伸びてきて、目のサイズが小さくなってしまいます。(「たるみ」「眼瞼皮膚弛緩症」)。
さらに、加齢や生活習慣の影響で目元の血液循環が悪化すると、まぶたはむくんで重たく感じられることが多くなります(「血行不良」「むくみ」)。
これら3つの要因でまぶたは垂れてくることが多いので、下垂の症状がひどくなる前にしっかり対策しましょう。
トレーニングでまぶたを上げる!
放っておくと、まぶたの下垂は徐々に進行するので、トレーニング(筋肉の運動)で対策することが大切です。
まぶたの「筋トレ」をすれば、下垂の症状が悪化するのを予防でき、目がパッチリ開きやすくなります。
トレーニンを継続することで、徐々にまぶたは上がりやすくなり、垂れた状態を改善するのに役立ちます。
まだ若くても油断は禁物です。現代人はパソコンやスマホの使用時間が長いので、まぶたの筋肉が衰退して「たるみ」や「下垂」の症状が現れやすい傾向があります。
一度やり方を覚えれば”一生使える方法”なので、このページで「まぶたを上げるトレーニング法」をマスターしましょう!
まぶたの「垂れ」を改善したいなら、「筋肉の運動」が不可欠です。
まぶたを上げるトレーニング
まぶたを上げるトレーニングの方法を詳しく解説します。
まぶたの筋トレ(筋肉の運動)を意識的に行うことで、「下垂の症状」を予防・改善することが出来ます。
まず確認したいポイントは、「まぶたの筋肉も、体の他の部位と同様に衰える」という点です。
放っておくと、年々まぶたの筋力は低下するので、上まぶたは徐々に持ち上がりにくくなり、下に垂れてきてしまいます。下がったまぶたを上げるには、筋肉を鍛えるトレーニングを意識的に行うことが大切です。
筋肉の運動を継続すれば、「まぶたの下垂(眼瞼下垂)」の予防・改善効果が期待できます。
また、瞼の運動で血行が良くなるので、溜まった老廃物を排出して、必要な栄養素を取り入れやすくなります。エイジングケアにとても効果的です。
まぶたを上げる筋肉の基礎知識
まぶたを上げる筋肉としては、上まぶたを引っ張り上げる「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」という部位が重要です。
目を開くときに使う筋肉で、上まぶたを持ち上げるのに重要な役割を果たしています。この筋力が弱くなると、まぶたが垂れて目の開きが小さくなり、眼瞼下垂の症状が現れます。
下がったまぶたを上げるには、この「上眼瞼挙筋」を鍛えることが大切です。この部位を鍛えれば、目を大きく開きやすくなり、垂れたまぶたを改善できます。
上眼瞼挙筋を鍛えて、まぶたを上げる!
「まぶたの下垂」を予防・改善するには、上眼瞼挙筋を鍛えるのが有効です。
上眼瞼挙筋を鍛えると、下がったまぶたが持ち上がりやすくなり、下垂の症状を改善できます。
具体的に「上眼瞼挙筋の鍛え方」は次のとおり。
- 目を閉じる。
- 眉毛の上を人差し指で軽く固定する。
(*眉の上部に指を当てて、眉が動かないように固定する) - 眉の上を固定した状態で、目をカッと見開く。
(*眉と額を動かさないで、上まぶたをグッと引き上げる) - 目を見開いた状態で、5秒キープする。
- ゆっくりまぶたを下ろして、5秒目を休める。
⇒これを1セットとして、5回ほど繰り返す。
このトレーニング(まぶたを上げる運動)で、上眼瞼挙筋を鍛えることが出来ます。
ポイントは、眉毛や額を動かさずに、「上眼瞼挙筋の力」だけでまぶたをグッと引き上げることです(そのために、眉の上を指で固定します)。
眉や額の筋肉に頼らず、まぶたを上げる運動を行うことで、上眼瞼挙筋を効果的に鍛えることが出来るのです。
“上目遣い”をするような感覚で、眉を動かさずに、できるだけ目を大きく開いてください(この状態で5秒キープ)。上眼瞼挙筋を効果的に刺激して、この部位を集中的に鍛えることが出来ます。
上眼瞼挙筋を鍛えれば、まぶたが垂れるのを予防・改善することが出来ます。まぶたを上げる力が強くなるので、下がった上瞼が持ち上がりやすくなります。
*眼瞼下垂対策にオススメのトレーニングなので、さっそく実践してみてくださいね(まずは、1か月間、朝夜1セットずつ継続しましょう)。
眉の上を指で押さえる代わりに、額に両手を当ててこのトレーニングを行っても構いません。
具体的には・・・
額に両手を当てて、眉と額が動かないようにし、目を見開いて5秒キープする。
要は、眉と額の筋肉に頼らずに上瞼を持ち上げるのがポイントなので、手や指の当て方は基本的に自由です。
*慣れてきたら、手や指を使わずに、上瞼だけをグッと引き上げる運動も行ってみてください。
⇒”上目遣い”する感じで黒目を上にあげ、目を開いて5秒キープ(×5回)。
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眼輪筋を鍛えると、目の開きがスムーズに!
パッチリ目を開くのに、もう一つ重要な筋肉が「眼輪筋(がんりんきん)」です。
目の周りをぐるりと囲むように存在している筋肉で、まぶたの開閉に重要な役割を果たしています。この部位が衰えると、目の開け閉めが不完全になり、まぶたが「開きにくい」「閉じにくい」症状が現れます。
さらに、眼輪筋の筋力低下で目元のハリも失われるので、シワやたるみなどの老化現象も進行します。たるみが悪化すると、目の上の皮膚が下に伸びて目のサイズが小さくなります。
まぶたの「下垂」や「たるみ」を予防・改善するには、(上眼瞼挙筋だけでなく)「眼輪筋」も鍛えることが大切です。
具体的に「眼輪筋の鍛え方」は次のとおり。
- 目をゆっくり閉じていき、まぶたをギューッと強く閉じる。
- この状態で5秒キープ。
- 今度は、目をパッと大きく見開く。
- この状態で5秒キープ。
(*これを1セットとして5回ほど繰り返す)
この目の開け閉め運動で、眼輪筋を効果的に鍛えることが出来ます。
まぶたを「強く閉じる(5秒)」「大きく開く(5秒)」を繰り返す簡単トレーニングです。
眼輪筋を鍛えると、目の開け閉めがスムーズになり、まぶたの開きが大きくなります。
まぶたが下がって悩んでいる方は、「上眼瞼挙筋」だけでなく「眼輪筋」も鍛えると、下がったまぶたがスムーズに持ち上がりやすくなります。
さらに、「眼輪筋」は皮膚と密接に連動しているので、この部位を鍛えると皮膚にハリがでて、目元の「たるみ」を予防・改善することが出来ます。
筋肉の運動で「垂れ」を改善!
以上紹介したトレーニングを継続すれば、垂れたまぶたが持ち上がり、下垂の症状を改善することが出来ます。
徐々にまぶたの筋力がついて目が開きやすくなるだけでなく、皮膚の「たるみ」などの老化対策にも役立ちます。
さらに、まぶたの筋肉の運動を行うことで、目元の血行を促進できるので、目の開け閉めがスムーズになります。血行不良だとまぶたが下がるので、筋肉をほぐして血液循環を改善しましょう。
「筋力アップ」と「血行促進」の効果で、まぶたを上げる機能が向上します(重い目が軽くなりますよ)。
全身の運動も効果的!
「まぶたの運動」だけでなく「全身の運動」も、目をパッチリ開くのに効果的です。
全身運動を行うと、体や目元の血行・代謝機能が向上するので、目の開きがスムーズになります。
溜まった老廃物も排出できるので、まぶたの「むくみ」や「たるみ」、「下垂の症状」を改善できます。
激しい運動でなくても、ウォーキングやサイクリング(散歩・自転車)、軽いジョギング、筋トレ、スクワット、ストレッチなども「血行・代謝」の促進に有効です。
運動や筋トレをすると基礎代謝が向上するので、体のトラブルが治りやすくなります。
まぶたの下垂は心の状態も関係するので、スポーツで日ごろのストレスを発散すれば、まぶたを上げる機能が向上します。
日中、外で運動すれば、睡眠を促すホルモン(セロトニン)が分泌されやすいので、夜ぐっすり眠るのに役立ちます。良質な睡眠は、まぶたの健康にもプラスに作用します。
垂れたまぶたが治らない?
まぶたを上げるトレーニングを行っても、垂れた状態が治らない場合、「腱膜」にトラブルが生じている可能性があります。
(ちょっと難しい話になりますが・・・)
上まぶたの筋肉の「上眼瞼挙筋」は、「腱膜」を介して「瞼板」を引っ張ることで、まぶたを開いています。
ところが、加齢や外的ダメージの影響で「腱膜」が伸びたり外れたりすると、「瞼板」を引っ張る力が弱くなり、下垂の症状を引き起こすのです。
この症状を「腱膜性眼瞼下垂」と言いますが、ポイントは、「上眼瞼挙筋」すなわち筋肉自体に異常がなくても、「腱膜」に異常があると瞼を引き上げる力が低下するという点です。
このように「腱膜の異常」でまぶたが垂れ下がっている場合、筋肉の運動を行っても「腱膜」は治らないので、まぶたを上げるのが困難になります。
トレーニングの効果には個人差はありますが、「腱膜」が外れている場合は下垂の症状が酷くなるので、まぶたの筋トレで治すのは難しいです。
眼瞼下垂で視界が狭くなると、日常生活に支障をきたすこともあるので、医師に相談することも検討しましょう。
美容外科・形成外科・眼科などで、眼瞼下垂の治療を受けることが出来ます。
まぶたのトレーニング(筋肉の運動)は、「上眼瞼挙筋の筋力アップ」には効果的ですが、「腱膜の修復」には効果が期待できません。
上まぶたを持ち上げるには、「上眼瞼挙筋」だけでなく「腱膜」の機能も重要です。
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