「たるみ」にマッサージは効果的?

まぶたのたるみで悩んでいる女性は多いですが、美容整形に頼らず「セルフケアで何とかしたい」と考えている方が大半だと思います。

たしかに、美容整形の切開法は「たるみ取り」に即効性がありますが、顔にメスを入れるのには、やっぱり抵抗感が伴いますよね。整形手術はうまくいくかどうかも分かりませんし、顔の印象が大きく変わってしまったら、元に戻すのは難しいです…

そこで、「(自宅で出来る)マッサージでたるみを解消したい」と考えている女性は多いと思います。できるだけ「安心・安全」なセルフケアで、まぶたを効果的に引き締めたいものですよね。

しかし一方で、「たるみ解消にマッサージは効果あるの?」と疑問に思っている女性も多いことでしょう。

また、「どんな理由でたるみに効くのか」ほとんど分からずにマッサージを行っている方も多いですが、しっかり「効果の根拠」を把握したうえでセルフケアを行うことをお勧めします。

そこで、まず「マッサージの効果」について詳しく解説してから、具体的なやり方を順に紹介します。

さらに、メリットだけでなく注意点についても解説するので、日々のエイジングケアにお役立てください(^^)

【マッサージの効果】まぶたのたるみに効く理由

しっかり「マッサージの効果」を把握してから、まぶたのセルフケアを行いましょう。

「なぜ、たるみ解消にマッサージが効くのか」理由を解説します。

POINT
マッサージの意義を理解するには、たるみが悪化する要因を把握することが大切です。

たるみは「老廃物」で悪化する

加齢で肌のコラーゲンが減少すると「たるみ」が生じますが、まぶたに老廃物が溜まっていると悪化しやすいので注意が必要です。

脂肪などの老廃物がまぶたに溜まると、その部分で「糖化」が起きるので、肌のハリを保つコラーゲン線維が破壊されてしまいます。

さらに「糖化」は、肌の真皮の線維芽細胞(せんいがさいぼう)にも悪影響を与えて、コラーゲンやエラスチンの生成力を低下させます。

これらの弾力成分が減少すると、肌のハリが失われるので、まぶたの「たるみ」は徐々にひどくなります。

自然な老化現象として「たるみ」は進行しますが、老廃物の蓄積で「悪化のスピード」が加速してしまうのです。

老廃物で「むくみ」ができると…

老廃物の蓄積は、まぶたに「むくみ」を引き起こします。

「むくみ」ができると、単に目元が腫れぼったくなるだけでなく、まぶたが下にたるんで目のサイズも小さくなります。

まぶたのたるみは、実は「むくみ」の影響が大きいです。

まだ若いのに上まぶたがたるんで見える場合、目元がむくんで垂れている可能性があります。

生活習慣の影響でリンパの流れが悪化すると、老廃物が溜まって「むくみ」が酷くなるので、マッサージで改善しましょう。

「むくみ」を放っておくと、滞った老廃物で新陳代謝が悪化して、必要な栄養や酸素の吸収が阻害されます。さらに、脂肪の老廃物は「糖化」を引き起こすので、「たるみ」などの老化スピードが加速してしまいます。

まぶたのマッサージの効果

まぶたのマッサージを行えば、滞ったリンパの流れを促進して、余計な老廃物を外に流すことが出来ます。

特に、脂肪などの老廃物を排出すれば、「糖化」によるコラーゲンの破壊を抑制できるので、「肌のハリ」の改善に効果的です。

また、リンパの流れを促進することで、まぶたの「むくみ」が取れるので、「むくみが原因のたるみ」を改善することが出来ますよ。

さらに、マッサージで余計な老廃物を排出すれば、肌に必要な栄養素を取り入れやすくなるので、代謝機能が活発化して「たるみ」の予防・改善に役立ちます。

まぶたに老廃物をため込んでいると、皮膚の老化スピードが速まるので、マッサージで早めにケアを始めましょう。

リンパの流れが良くなると、リンパ液が「余計な老廃物」を回収してくれるので、たるみの解消に効果的です。

一定期間、継続することでスッキリ引き締まってくるので、無理のないペースで続けてみてくださいね。

まぶたのたるみ解消マッサージ

まぶたのたるみを解消するには、マッサージで「リンパの流れ」を促進することが大切です。

リンパ液で「余計な老廃物」を回収すると、まぶたの「むくみ」が取れるので、「たるみ改善に好ましい皮膚環境」をつくることが出来ます。

「脂肪などの老廃物」が溜まっていると、(肌にハリを出す)コラーゲン線維が破壊されるので、まぶたのリンパマッサージで解消しましょう。

たるみ解消マッサージ

以下、具体的に「たるみ解消マッサージ」を紹介します。

目の上のマッサージ【基本】

基本のマッサージは、「目の上に優しくクリームを塗る感覚」で行います。

具体的には、「目頭」から「目尻」、そして「耳の横」まで、指の腹で優しくリンパを流していきます。

耳の横に「リンパ節」があるので、そこへ向かってリンパ液を流す感覚でマッサージをしましょう。

中指と薬指(もしくは人差し指)を使って、「目頭→目尻→耳の横」の順に、ゆっくりマッサージをしてリンパを流してください。

リンパ管(毛細リンパ管)は、皮膚のすぐ下の浅いところに通っているので、マッサージは軽い力でも大丈夫です。

まぶたの皮膚は0.5mmと非常に薄いので、優しくマッサージを行ってください。乳液やアイクリームを使うと、なめらかに指を滑らすことが出来ますよ。

この簡単マッサージで「リンパの滞り」を解消すると、余計な水分や老廃物を排出して、むくんだ瞼をスッキリ引き締めることが出来ます。

「たるみの予防・改善」に効果的なので、左右のまぶた各5回を1日(朝夜)2回行ってください。

(※むくみが酷いときは、10回ほど行ってください)

目の上のプッシュマッサージ

次に「プッシュマッサージ」を行いましょう。

具体的には、眉の下の骨の内側部分を「親指の横腹」で上にプッシュしてマッサージします。

顔の中心から外側に向かって、親指を少しずつずらしながら、「目の上の骨の際(きわ)」をプッシュしてマッサージしてください。

先ほどのマッサージと併せて行うと、滞った血液やリンパの流れを効果的に改善することが出来ます。

朝と夜、各5回行いましょう。

リンパを流すとまぶたがスッキリ引き締まるので、目の上のたるみ改善に効果的です。

目の下のプッシュマッサージ

目の下に老廃物が溜まるとクマが出来たり、たるみが膨らんで影が出来るので、プッシュマッサージで解消しましょう。

方法は、目の下(涙袋の少し下)を中指か薬指でプッシュしてマッサージします。

顔の中心から外側へ、指を少しずつ移動させながら、目の下を「ポン・ポン・ポン」と軽く押して刺激しましょう。

デリケートな部位なので、クリームを使って低刺激でマッサージしてください(朝夜各5回)。

目の下を明るく改善したり、「むくみ」や「たるみ」を引き締めるのに効果的です。

こめかみマッサージ

こめかみは、中指と人差し指で「グーッと押して離す」「くるくる回す」という動作でマッサージします。

リラックスして”気持ちいい力加減”でマッサージしましょう。

こめかみを指先でグッと押して離したり、小さな円を描いてマッサージしてください。

こめかみをマッサージしたら、そのまま指を顔から首へ滑らして、鎖骨までリンパを流しましょう。

「こめかみマッサージ(5秒)→鎖骨へ流す」を5回ほど繰り返してください。

こめかみのリンパ管は「まぶた」と繋がっているため、このマッサージも「たるみ」や「むくみ」の改善に役立ちます。

ツボ押しマッサージも効果的!

目の周りには多くのツボがありますが、「ツボ押しマッサージ」もたるみ解消に効果的です。

オススメは「魚腰(ぎょよう)」と「瞳子りょう(どうしりょう)」のツボ押しです。

魚腰(ぎょよう)

眉の中央下にあるツボです。

この場所を「親指の横腹」を押し上げるように、マッサージしましょう。

10回ほど優しく揉むように、「眉の中央下」のツボを刺激してください。

たるみの予防・改善に効果的です。

瞳子りょう(どうしりょう)

このツボは、目尻から約1cmほど離れた位置にあります。骨のくぼみになっているので、指先で触って確かめてください。

このツボ(くぼみ)に人差し指を当てて、軽く指を上下運動させます。

この部位は、血行を促進して水分の代謝を上げるツボなので、「むくみ」や「たるみ」に効果的なだけでなく、乾燥や小じわ、肌荒れ改善にも効果が期待できます。

攅竹(さんちく)

目頭の上、眉毛の生え始めの部位に「攅竹」というツボがあります。

この部位は、人差し指で垂直に押して刺激してください。

承泣(しょうきゅう)

目の下の骨のすぐ上にあるツボです。

敏感な部位なので、人差し指や中指で優しく押してマッサージしましょう。

先ほど紹介した「プッシュマッサージ」でもツボを刺激できるので、まずはツボの場所を難しく考えずに、(目の上と目の下の)「プッシュマッサージ」を行ってください。

簡単なので、毎日継続しやすいと思います。

まぶたのストレッチで「たるみ」改善!

まぶたのストレッチも、「たるみ」の改善に効果的です。

目の周りの筋肉の「眼輪筋」が衰えると、ハリが失われて「たるみ」が進行するので、ストレッチ運動で筋肉を鍛えましょう。

方法は簡単です。

  1. 目をゆっくり閉じていき、そのままギューッとまぶたを強く閉じる。
  2. この状態で5秒キープ。
  3. 力を抜いて、今度は目を大きく見開く。
  4. この状態で5秒キープ。
    (*これを1セットとして5回ほど繰り返す)

「目を強く閉じる(5秒)」
「目を大きく開く(5秒)」

…を交互に繰り返す簡単トレーニングです。

このトレーニングを行うと、眼輪筋を効果的にストレッチして刺激することが出来ます。

眼輪筋を鍛えると、目元のハリを改善できるので、この運動は「たるみに効くストレッチ」と言えます。

また、筋力アップに効果的なだけでなく、筋肉を動かすことで血行不良も改善できるので、余計な水分や老廃物も排出できます。

目元の老化防止に役立つので、「目の開け閉めストレッチ」を習慣にしましょう。

まとめ

以上、まぶたのたるみ解消に効果的な「マッサージ」「ツボ押し」「ストレッチ運動」を紹介しました。

まぶたに老廃物が溜まると「たるみ」が悪化するので、上記の方法で血行やリンパの流れを改善しましょう。

老廃物を排出すると、コラーゲンの減少や破壊を防げるので、「たるみ」などの老化現象を予防することが出来ます。

さらに、マッサージだけでなく「ストレッチ運動」も行えば、筋肉(眼輪筋)を鍛えて目元のハリを改善することが出来ますよ。

これらのセルフケアを習慣にすれば、目元の老化の進行を遅らせて、まぶたを若々しく健康的に保つのに役立ちます。

毎日のケアが「将来のまぶた」をつくるので、できるだけ若いうちからセルフケアを実践しましょう。

まぶたのマッサージは、洗顔や入浴後にアイクリームを塗ってから行うのがお勧めです。

クリームの上からマッサージを行うことで、「皮膚の摩擦」を軽減することが出来ますよ(^^)

当サイトで「おすすめのアイクリーム」を紹介しているので、よかったらチェックしてみてくださいね。

*たるんだ瞼を引き締めるのに重宝します。