まぶたのたるみは何歳から?
「目元のエイジングケア」に興味があるのでしたら、まぶたのたるみが起こる「年齢」を知っておくことは重要です。
もちろん、知識を得るだけでは効果は期待できませんが、年齢的に早い段階から「将来のたるみ」を意識することで、予防のケアが効果的に行えます。
目元は顔の中でも重要なパーツなので、若いうちから「たるみの進行」に備えて対策しましょう。
いつからケアを始める?
「何歳からたるみが生じるか」を知ることも大切ですが、それ以上に「いつからどんなケアを始めるか」こそ重要です。
「瞼のたるみ」の知識を得ても、日常のケアに結びつけなければ、効果は期待できないですからね…
そこで、このページでは「たるみの知識」だけでなく、「まぶたのエイジングケアの方法」についても紹介していますので、老化対策にお役立てください。
まぶたのたるみは何歳から起こる?
まぶたのたるみが「何歳から起こるか」「いつから悪化するか」を知っておくと、若いうちから適度な危機感を持って、日常の「スキンケア」や「老化対策」に真剣に取り組むことが出来ます。
まだ若くても、(まぶたを含め)肌には必ず「たるみ」が生じてきます。
「たるみ」が深刻になる前に、エイジングの意識を高めて、適切な対策を始めることが大切です。
まぶたの「たるみ」の基礎知識
「年齢」について解説する前に、「まぶたのたるみの原因」をしっかり把握しておきましょう。
「まぶたのたるみの原因」は主に次の2つ。
- 肌の弾力成分の減少
- 目の周りの筋肉の衰退
瞼のたるみの原因を大きく分けると、「弾力成分の減少」と「筋肉の衰退」です。
年齢とともに、肌のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少すると、皮膚のハリが失われて「たるみ」が生じてきます。
また、加齢で目の周りの筋肉が衰退すると、目元のハリが低下して、瞼はしわしわとたるんできてしまうのです(※筋肉と皮膚は密接に関連しているので、筋力の低下は「皮膚のたるみ」に繋がります)。
まずは、この2つの原因(「弾力成分の減少」と「筋肉の衰退」)をしっかり意識することが大切です。
「線維芽細胞」の減少
25歳が「お肌の曲がり角」と言われますが、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など肌の弾力と水分を保つ成分は、20代をピークに年々減少していきます。
これらの弾力成分は、肌の真皮の「線維芽細胞」(せんいがさいぼう)という部位で生成されますが、年齢とともに細胞の数が減ったり、働きが衰えると肌の弾力が低下してしまうのです。
10代の若い頃は、(まぶたを含め)肌に十分ハリがあるのは、「線維芽細胞」の代謝機能が活発なため、コラーゲンやエラスチンなどが順調に生み出されているからです。
しかし、20代・30代と年齢を重ねるごとに、「線維芽細胞」の減少や老化が進むので、徐々に肌のハリが失われて、40代になると目元に「シワやたるみ」が目立ってきます。
「まぶたのたるみ」は何歳から?
まぶたに「何歳からたるみが生じるか」と言うと、(10代に比べれば)20代で皮膚はすでにたるんでいます。
20代で「自分はまだハリがある」と思っている方は要注意。「たるみ」は徐々に進行するので変化に気づきにくいだけです。
「たるみ」は漢字で「弛み」と書きますが、10代に比べて20代は、すでに目元の皮膚は緩んでハリが失われています。
たしかに、20代前半はなかなか変化に気づきにくいものですが、20代後半になると「なんだかハリが失われたような…」と感じる女性は多いと思います。
そして、30代になると「目元のハリの低下」を痛感する女性は多いのではないでしょうか。皮膚がたるむだけでなく、目尻や目の下に小じわが増えてくるので、20代に比べれば”老けた印象”がだいぶ強まります。
40代になると、目元のシワやたるみが「目立つ」ようになります。徐々にシワは深くなりますし、「たるみの進行」で皮膚は下に垂れてくるので、アイメイクをしても”冴えない目元”に悩む女性が増えていきます。
特に40歳から50歳の間は、目の周りの筋肉量も低下するので、「ハリの低下」とともに「瞼の下垂(かすい)」も進行します。
年齢が上がるにつれて、まぶたを上げる筋肉の「上眼瞼挙筋」(じょうがんけんきょきん)の力が低下するので、目の開きが小さくなり、上まぶたが下に垂れてきてしまうのです。
40代になって、「なんだか目のサイズが小さくなったような…」と感じることはありませんか?
原因は、単に「皮膚のハリ」が失われているだけでなく、「まぶたの筋力」が低下して目の開きが小さくなっているのです。
50代になると、さらに上まぶたの筋肉量が低下して「目のサイズダウン」が生じます。それだけでなく、目の周りの筋肉の「眼輪筋」(がんりんきん)が衰退するので、皮膚のたるみとともに、目の下に「膨らみ」ができ始めます。
眼球を囲む筋肉の「眼輪筋」が衰えると、目の下の「眼窩脂肪」(がんかしぼう)が前に飛び出すので、「膨らみ」が生じてしまうのです。
目の下に「膨らみ」が出来ると、同時に「影」も出来るので、たるみを強調して「クマ」のように見えてしまいます。
40代・50代と年齢を重ねるごとに、「目の下のたるみは膨らんでくる」、そして「クマのように見えてしまう」と覚えておいた方が良いでしょう。
さらに、50代・60代と年齢が上がるにつれて、上まぶたは下に垂れてきます。
特に、「眼瞼下垂症」(がんけんかすいしょう)になると、まぶたが十分に上がらなくなり、視界が狭くなってしまいます。
「眼瞼下垂症」とは、まぶたを上げる筋肉の「上眼瞼挙筋」が機能低下して、目の開きが小さくなる症状のことを言います(筋肉のトラブル)。
中高年から高齢者に多く、視界が狭くなることで、「頭痛や肩こり」を併発したり、「うつや自律神経失調症」などの精神的なトラブルも誘発します。
加えて、高齢になると、皮膚のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分も、若い頃に比べて激減しているので、”たるみの悪化”で「眼瞼皮膚弛緩症」(がんけんひふしかんしょう)になるケースも多くなります。
「眼瞼皮膚弛緩症」は「眼瞼下垂症」とは異なり、(筋肉のトラブルではなく)“弾力成分の減少”で、視界が狭くなるほど皮膚が下にたるんでくる症状を言います。
これらの症状は両方とも、視界が狭くなって日常生活に支障をきたすこともあるので、医師の治療も必要になります。
「たるみ」はいつから悪化する?
まぶたのたるみは20代からすでに進行していますが、目立ってくるのは30代・40代になってからです。
特に、目の下に「たるみ」が出来ると、同時に「影」も出来るので、顔がやつれた感じになってしまうことも多いです。また、上まぶたの下垂も進行するので、目のサイズも徐々に小さくなっていきます。
さらに、40代から50代になると、「弾力成分の減少」だけでなく、「目元の筋力低下」も顕著になるので、「たるみの悪化」を痛感することが多くなります。
いつから「たるみ」が悪化するかは人それぞれですが、やはり50代になると、「ハリ不足」と「筋力低下」でたるみが酷くなるケースが多いです(たるみの進行とともに、目の下の「膨らみ」も大きくなっていきます)。
そして、50代から60代にかけては、「眼瞼下垂症」や「眼瞼皮膚弛緩症」になる方も多く、視界が狭くなり、頭痛や肩こり、そのほか精神的なトラブルも併発します。
症状が軽ければ問題ありませんが、ひどくなると(皮膚の切除や腱膜の再固定など)「切開法」の手術が必要になります(軽度なら、メスを使わない「埋没法」で改善できます)。
いつから「たるみケア」を始めるべき!?
いつから「たるみケア」を始めるべき?
まぶたのたるみは20代から少しずつ進行するので、この年代からケアを始めましょう(30代・40代以降の方も、今からでも遅くないので始めてください)。
「たるみケア」と言っても、ふだん意識するだけで出来ることもあります。
たるみの予防・対策は、「日常の積み重ね」が大事なので、毎日のケアを習慣にしましょう。
「10年後に、違いがはっきり現れる!」
と考えてください。
今から心がけて実践することで、10年後も、まぶたを若々しく保つことが出来ます。
以下、「まぶたのエイジングケア(老化対策)」を紹介するので、日々少しずつ実践しましょう。
外的ダメージの軽減が大切
皮膚のたるみを予防するには、まず「外的ダメージの軽減」を意識しましょう。
特に、まぶたの皮膚はとても薄くデリケートなため、「強い刺激を与えない」ことが大切です。
洗顔やクレンジングのとき、目元をゴシゴシ強くこすると、ダメージが蓄積して徐々に皮膚がたるんでしまいます。また、花粉症などで目を頻繁にこすると、摩擦とダメージで皮膚が下に伸びてくるので要注意です。
コンタクトレンズの使用は、上まぶたに大きな負担を掛けて「腱膜性眼瞼下垂」(まぶたが下がる症状)に繋がります。
毎日コンタクトを装用していると、上まぶたの「腱膜」にダメージを与えて「上眼瞼挙筋」の機能低下を引き起こすのです。結果として、目の開きが小さくなってしまうので、できるだけ眼鏡で過ごした方が安全です。
さらに、「紫外線や乾燥」などの(目に見えない)外的ダメージにも注意が必要です。乾燥対策には保湿ケアが有効ですが、紫外線対策も忘れてはいけません。
紫外線は「肌の老化」を確実に進行させます。紫外線は肌の真皮層まで到達して、コラーゲンなどの弾力成分を損傷させてしまうのです。弾力の減少は「たるみ」に繋がるので、日焼け止めでUVケアを行いましょう。
加齢で目元の老化は徐々に進行しますが、外的ダメージを軽減することで「たるみの進行」を遅らせることが出来ます。日々の習慣が将来的には大きな「違い」となって現れるので、若いうちから「ダメージの軽減」を意識しましょう。
アイクリームで弾力を補う
加齢で「肌の弾力成分」が減少すると、まぶたのたるみは悪化するので、アイクリームで弾力を補うことが大切です。
注意点は、目の上と目の下では「たるみの症状」が違うという点です。
目の上のたるみは、”ハリ不足”でまぶたが下に垂れてくるので「引き締めるケア」が重要です。単に表面的にハリ・つやを出すクリームではなく、内側から根本的に引き締められるアイクリームを活用しましょう。
目の下のたるみは、「膨らみ」や「老廃物の蓄積」で目元が重い印象になりがちなので、明るく改善できるアイクリームがおすすめです。滞った流れをスムーズにして、肌のリズムを整えましょう。
\ Check! /
目の上と目の下の「たるみ」の違いは、下のページで詳しく解説しています。
おすすめのアイクリームも紹介しているので、一度ご覧になってみてください。
■ こちら
⇒目の上と下では「たるみ」が違う!|アイクリームのおすすめは?人気記事
トレーニングでまぶたの筋力低下を防ぐ
加齢でまぶたの筋力が低下すると、徐々にハリが失われて「たるみ」に繋がります。
重要なのは、目の周りの筋肉の「眼輪筋」と「上眼瞼挙筋」を鍛えることです。
「眼輪筋」は、眼球をドーナツ状に囲む筋肉で、この部位が衰えると目元のハリが失われて「たるみ」が生じます。また、「眼輪筋」の筋力低下に伴い、「眼窩脂肪」を支える力が低下するので、目の下に「膨らみ」が生じてクマのように見えてしまいます。
「上眼瞼挙筋」は、上まぶたを持ち上げる筋肉で、この部位が衰えると、まぶたが徐々に垂れ下がります。下がり瞼は「老け顔」に見られるだけでなく、視界が狭くなることで「頭痛や肩こり」等を併発します。
まぶたのトレーニングをすることで、これらの筋肉の衰退を予防することができ、いつまでも若々しい目元を保つことが出来ます。
一度やり方を覚えれば、いつでも簡単に実践できるので、毎日少しづつ継続しましょう。
具体的なトレーニングの方法は、こちらのページをご覧になってみてください。
⇒重いまぶたが改善!| 筋肉を鍛えるトレーニング人気記事
「健康的な生活」が最強のエイジングケア
まぶたのたるみは「何歳から生じるか」「いつから悪化するか」というのは、その人の生活状況によって異なります。
不健康な生活を送っていれば、当然、まぶたの老化は進行しやすくなります。逆に、健康的な生活を心がけることで、若々しい目元を保ちやすくなります。
「エイジングケア」というと、化粧水や美容液、アイクリームでケアすることと捉えられがちです。
しかし、最強のエイジングケアは「健康的な生活」ということを忘れてはいけません。
「健康的な生活」の基本は次の3つ。
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 良質な睡眠
忘れてはならないのは、まぶたを若々しく保つための「栄養」は、食事によって摂取され、血液によって運ばれるということです(不要な「老廃物」も、血液によって排出されます)。
「食事の栄養分」と、その栄養を届ける「血液」の質を上げることが、目元の美容に重要なのは疑いの余地がありません(もちろん「体全体の美容」にも重要です)。
ですから、美容のために「バランスの良い食事」を摂るのはもちろん、「適度な運動」や「良質な睡眠」を心がけるのは、当然と言えば当然です。
せっかく食事でいい栄養を摂っても、「運動不足」の生活では、体や目元の血液循環を阻害してしまいます。これでは、必要な「栄養や酸素」が皮膚表面にスムーズに届きにくくなり、「不要な老廃物」の排出機能も低下してしまいます。
ですから、適度に体を動かして、血液循環を促進することが大切です。
また、「良質な睡眠」を取ることで、成長ホルモンが分泌されやすくなるので、アンチエイジング効果が期待できます。成長ホルモンがたくさん分泌されると、(瞼を含め)肌の新陳代謝が活発になるので、若さを保つには睡眠の質を上げることが大切です。
具体的には、「早めに寝る」「毎日、同じ時間に寝る」「就寝前にスマホやテレビの強い光を見ない」ことを心がけましょう。
パソコンやスマホでまぶたがたるむ?
現代人は、パソコンやスマホ、テレビなど画面を見ている時間が長いので、目元の血行が悪くなりがちです。
目元の血液循環が悪化すると、不要な老廃物が排出されず、必要な栄養や酸素を取り入れにくくなるので、「まぶたの美容」に良いはずがありません。
(瞼を含め)肌の血行が悪いと、「シワやたるみ」などの老化現象の進行を早めてしまいます。
年齢的にいつから「たるみ」が悪化するかは、日常の習慣に左右されるので、日頃から「パソコンやスマホの画面の見過ぎ」には注意しなければなりません。
実は、パソコンやスマホの画面からも、「紫外線」のように肌に悪影響な「ブルーライト」が放射されています。それによって「目元の老化」を早めてしまうので、まずは画面の明るさをちょっと暗めに設定することをオススメします(ブルーライトカットの眼鏡も販売されています)。
まぶたの「たるみケア」は、(単に美容液でのスキンケアに止まらず)パソコンやスマホの「画面の見過ぎ」に注意するなど、日常の習慣に気を付けることも大切です。
日々の習慣は何歳からでも改善できますが、出来るだけ若いうちから意識しておくと、いつまでも瞼を若く保つことが出来ます。