どうして「瞼のたるみ」は酷くなるの?

放っておくと、年々まぶたのたるみは酷くなります。

「たるみ」が進行する原因は次の2つ。

  • 弾力の衰え
  • 筋肉の衰え

シンプルにまとめていますが、年齢とともに、まぶたの弾力と筋肉が衰えると、皮膚にたるみが生じて年々、酷くなっていきます。

加齢の影響で、コラーゲンやエラスチンなど肌の弾力成分が減少すると、まぶたはハリを失ってしわしわとたるんでしまいます。また、目の周りの筋肉(眼輪筋や眼瞼挙筋)が衰えると、まぶたは持ち上がりにくくなり、垂れ下がってしまうのです。

そこで、まぶたのたるみを解消するには・・・

  • 失われた弾力を補う
  • 衰えた筋肉を鍛える

この2点が特に重要です。

これを踏まえて、たるみ改善には・・・

  • アイクリームで弾力成分を補う
  • まぶたの筋肉を鍛えるエクササイズを行う

この2つがポイントになります。

今回、このページでは特に「エクササイズの方法」を詳しく解説します。エクササイズを行えば、筋力UPに役立つだけでなく、筋肉をほぐしてまぶたの血行を促進することも出来ます。

すぐに実践できるように、詳しくポイントをまとめましたので、最後まで1つ1つチェックしてみてくださいね(^^)

 

まずは、「たるみ解消に重要な筋肉」について解説します。すでに知識がある方は、この部分はさらっと読み飛ばしても結構です。

まぶたのたるみ解消には、どの筋肉を鍛えるの?

まぶたのたるみ解消にどの筋肉を鍛えると効果的かと言えば、「眼輪筋」「眼瞼挙筋」です。

  • 眼輪筋 ⇒ ハリを保つのに重要
  • 眼瞼挙筋 ⇒ 目をパッチリさせるのに重要

眼輪筋は「ハリを保つ」のに重要

眼輪筋は「がんりんきん」と読みます。文字通り、眼球をぐるりとドーナツ状に囲んでいる筋肉です。

本来、眼輪筋は「目の開け閉め」をつかさどる筋肉なのですが、「目元のハリを保つ」のにも極めて重要な役割を果たしています。

ポイントとしては、眼輪筋は皮膚と直接つながっている「皮筋」なので、筋肉の状態が皮膚に大きな影響を与えます。

筋肉量が多いと皮膚にハリが出ますが、加齢の影響でこの部位が衰えると、同時に皮膚もしわしわとたるんでしまうのです。

放っておくと、年々「眼輪筋」は衰退していくので、筋肉量の減少とともに、皮膚のたるみも進行していきます。

自然な老化現象として「たるみ」ができるのは仕方がないことではありますが、筋肉を鍛えることで悪化を予防したり、改善することが可能です。

目の周りの筋肉も、他の体の部位と同様に、ピンポイントで鍛えることが出来るのです。

正しいエクサイズを行うことで、自然とハリが蘇り、たるみの悪化を防ぐことが出来ますよ。

眼瞼挙筋は「目をパッチリさせる」のに重要

眼瞼挙筋(がんけんきょきん)は、まぶたを持ち上げる筋肉で、目を開くのに重要な役割を果たしています。

加齢でこの部位が衰えると、まぶたが垂れ下がってきて、目の開きが小さくなってしまいます。

目の開きが小さくなると、単に目ヂカラが失われるだけでなく、「たるみ」が目立って老けた印象が強くなります。

さらに怖いのは、眼瞼挙筋が弱くなると、まぶたを上がる力が弱くなり、「眼瞼下垂」を引き起こすケースが多いという点です。

「眼瞼下垂」は中高年から高齢者に多い症状ですが、酷くなると視界の上方をさえぎるほど、まぶたが垂れ下がってしまいます。

単に目のサイズが小さくなるだけでなく、視界が狭くなることで、頭痛や肩こり、首こり、うつ、自律神経失調症などのトラブルも併発します。

眼瞼挙筋が衰えると以上のような問題が生じますから、エクササイズでしっかり対策しましょう。

眼瞼挙筋を鍛えることで、眼瞼下垂(まぶたが下がる症状)を予防して、目をパッチリさせることが出来ますよ。

目がパッチリすると「たるみ」が目立たなくなるので、目元が若々しくなります。

たるみ解消エクササイズで、まぶたの筋肉を鍛える!

美容液やクリームで栄養を補うことも大切ですが、目の周りの筋肉が弱まっていると、瞼のたるみはなかなか改善されません。

現代人はパソコン・スマホ・テレビを見ている時間が長いので、まぶたの筋肉が衰えやすい傾向があります。画面を見ている時は、まばたきの回数が減少し、顔の表情もほとんど動かないので、まぶたの筋肉が衰えてしまいます。

特に、目の周りの筋肉の「眼輪筋」や、まぶたを上げるのに重要な「眼瞼挙筋」が衰退すると、まぶたが弛んで皮膚の下垂が酷くなります。

酷くなる前に、まぶたの筋肉を鍛えるエクササイズを行いましょう。

まぶたの筋トレは「たるみ解消」に役立つだけでなく、目の周りの筋肉をほぐして血液循環を改善することも出来ます。たるみが引き締まり、血行促進できるので、目元の若返り効果が期待できます。

無理のないペースで、毎日実践してみてください。

たるみ解消エクササイズ

たるみ解消に役立つ7つの方法を紹介します。

【目を開け閉めするエクササイズ】

  1. 目をギューと強く閉じて5秒キープする。
  2. 力を抜いて、今度はパッと目を見開く。
  3. このまま目を大きく開いて5秒キープする。
    (*これを1セットとして5回ほど繰り返す)

このトレーニングで、眼輪筋(目の周りの筋肉)全体を効果的に鍛えることができます。

やり方は、上記のように(1)目を強めに閉じて5秒キープ、(2)今度は驚いた時のように目をパッと大きく開く、(3)そのまま目を見開いた状態で5秒キープ・・・これを繰り返す簡単トレーニングです。

この方法で眼輪筋を鍛えれば、目の周り全体にハリを出すことができるので、たるみの予防・改善に効果的です。

エクササイズの途中で目が疲れたら、まぶたをパチパチさせて涙を分泌させましょう。急いで行わず、無理せずゆっくり「筋トレ」してください。

 

【薄目から目を大きく開くエクササイズ】

  1. 薄目の状態にする。
  2. 目をゆっくり大きく開いて5秒キープする。
  3. 力を抜いて、再び薄目の状態にして5秒キープする。
    (*目は完全に閉じず、薄目の状態にするのがポイント/薄目の状態から、できるだけ「瞼の力」だけで目を見開く)
    (*これを1セットとして5回ほど繰り返す)

このトレーニングでは「眼輪筋」と「眼瞼挙筋」を鍛えることができます。

先ほどのトレーニングと違うのは、「薄目の状態から、ゆっくり目を大きく開く」という点です。この方法によって、「眼輪筋」だけでなく、「眼瞼挙筋」(まぶたを上げる筋肉)を効果的に刺激して鍛えることができます。

目を開くときは、できるだけ眉と額の筋肉に頼らず、薄目を徐々に開いていくのがポイントです。それによって、上まぶたの「眼瞼挙筋」を刺激しやすくなります。

「まぶたの動き」に意識を集中してエクササイズを行いましょう。

 

【上まぶたの筋肉を鍛えるエクササイズ】

  1. 目を軽く閉じる。
  2. 目を閉じた状態で、眉毛を上に引き上げる。
    (*額にシワが寄るくらい、強めに眉毛を上げる)
  3. この状態で7秒キープ。
    (*上まぶたがピンと張る状態をキープ)
  4. 目を閉じたまま、ゆっくり眉毛を戻す。
    (*この流れを3回繰り返す)

このトレーニングで、上まぶた(上眼瞼)の筋肉を鍛えることができます。目の上をストレッチするようなエクササイズで、たるみ改善に役立ちます。

 

【眼瞼挙筋を鍛えるエクササイズ】 

  1. まぶたを軽く閉じる。
  2. 両手の人差し指で左右の眉毛を押さえて固定する。
    (*眉と額の筋肉が動かないように、指で眉毛を軽く押さえる)
  3. この状態で、ゆっくり目を見開いて5秒キープ。
    (*眉毛を動かさずに、瞼だけを上げる)
  4. 瞼を下げて、目を閉じる。
    (*この流れを5回繰り返す)

このトレーニングのポイントは、眉や額の力を使わず、上瞼だけを持ち上げてキープすることです。それによって、上瞼を引き上げる筋肉の「眼瞼挙筋」を効果的に鍛えることができます。

上瞼だけを動かすエクササイズなので、眉毛を動かないようにキープします。このとき、眉毛に人差し指だけを当ててもいいですが、複数の指で眉を押さえても構いません(また、片手で額を押さえて、眉と額を動かなくするのもOKです)。

いずれにせよ、眉と額の筋肉に頼らず、上瞼だけを持ち上げることで「眼瞼挙筋」を効果的に鍛えることができます。

眼瞼挙筋を鍛えると、目がパッチリして「たるみ」が目立たなくなるだけでなく、「眼瞼下垂」(まぶたが下がる症状)を予防・改善することができますよ。

この「上瞼を持ち上げるトレーニング」は、こちらのページが詳しいのでご参考ください。
まぶたを上げるトレーニング | 筋肉の運動で「垂れ」を改善!

 

【8の字エクササイズ】 

  1. 目を自然と開く
  2. 目を開いた状態で、8の字(∞の形)を描くように眼球を回す
    (*回す向きを変えて、5回ずつ行う)

眼球を8の字(∞の形)に動かすトレーニングで、眼輪筋が鍛えられます。向きを変えて、グルグル回してください。

 

【目を左右に寄せるエクササイズ】 

  1. 目を自然と開く
  2. 黒目をできるだけ左に寄せて5秒キープ
  3. 今度は、黒目をできるだけ右に寄せて5秒キープ
    (*これを3セット繰り返す)

目を左右に寄せてキープすることで、眼輪筋を鍛えることができます。

 

【ぱちぱちエクササイズ】 

  • 色々な方向を見てぱちぱち瞬きしてください
    (*上下左右・斜めに黒目を自由に動かして、ぱちぱち瞬きするだけです)

眼球を色んな方向に動かして、パチパチまばたきするだけで、眼輪筋を鍛えることができます。

お風呂でエクササイズ

まぶたの筋肉を鍛えるエクササイズは、お風呂で入浴中に行うのがお勧めです。

お風呂の中は湿気があるので、目が乾燥しにくく、まぶたを動かしてもダメージが少なくなります。また、目の周りが温まって血行も良いため、柔軟にまぶたを動かすことが出来るでしょう。

一度、まぶたの筋トレ方法を覚えたら、家の中でいつでもどこでも実践できます。無理のないペースで継続してください。

目の周りの「眼輪筋」が衰えると・・・

目の周りをドーナツ状に囲む筋肉を「眼輪筋」と言います。目を開け閉めするのに重要な部位で、ここが衰えると目元にハリがなくなり、たるみやシワができてしまいます。

眼輪筋が衰えてたるみが生じると、目の大きさが小さくなってしまいます。また、綺麗な二重まぶたが奥二重になったり、血行が悪化して目の下にクマができることもあります。

さらに、眼輪筋は涙の循環にも関係しているので、筋肉の衰退でドライアイを引き起こすこともあるのです。

パソコン・スマホの使用時間が長かったり、デスワークが多い方は、顔の表情の動きが少なくなるので、眼輪筋が衰えやすい傾向があります。一日のうち、無表情で過ごす時間が長い人は、眼輪筋が衰えやすいので、筋力UPのエクササイズを実践しましょう。

眼輪筋も「筋肉」なので、他の体の部位と同じように鍛えることが出来ます。

瞼を上げる「眼瞼挙筋」が衰えると・・・

眼瞼挙筋が衰えていると、上まぶたが持ち上がりにくくなり、目の上の皮膚が酷く下垂してしまう事があります。

瞼を上げる力が弱まるので、目の上の皮膚が黒目の瞳孔にかかるほど垂れ下がり、「眼瞼下垂症」を引き起こすケースも見受けられます。

眼瞼下垂症とは、眼瞼挙筋・挙筋腱膜・ミューラー筋が衰退して、自力でまぶたを開けるのが困難な症状です。視界が狭くなるので、頭痛・肩こり・首こり・眼精疲労・うつ・自律神経失調症などをを誘発します。

  • まぶたが重いと感じることはありませんか?
  • おでこの筋肉を使わず、上瞼の力だけで目を開くことができますか?
  • 片方のまぶただけ、たるみが酷く進んでいませんか?

既にたるみの症状が酷い場合は、医師の診療を受けることも必要です。

まとめ

目の周りの弾力と筋力が低下すると、まぶたにたるみが生じます。

たるみ改善には・・・

  • アイクリームで弾力を補う
  • まぶたを鍛えるエクササイズを行う

ことが大切です。

まぶたの「筋トレ」で、眼輪筋と眼瞼挙筋を鍛えることが出来ます。

眼輪筋は、眼球をドーナツ状に囲む筋肉で、まぶたを開け閉めするのに重要な役割を果たしています。一方、眼瞼挙筋は、上まぶたを持ち上げるのに特に重要で、ここが衰えると皮膚の下垂が酷くなり、眼瞼下垂症を引き起こすケースもあります。

まぶたのたるみを解消するには、美容液やクリームで栄養を補うことも大切ですが、眼輪筋や眼瞼挙筋を鍛えるトレーニングも日々の習慣にしてみてください。無理のないペースで、少しずつ実践しましょう。

 

 

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