「一生役立つ知識」で、本気のまぶたケア!
まぶたのたるみとシワを効果的に改善するには、まず症状と原因をしっかり把握することが重要です。
- たるみとシワの違いは?
- 原因は同じなの?
- 何に気を付ければいいの?
- シワの種類は?
- たるみは目の上と目の下で違うの?
…など疑問を解消しましょう!
根本的な原因を知って改善策を講じなければ、一時的(表面的)な対策に終わってしまいます。逆に、原因を正しく把握すれば、(ネットに溢れる)無意味なアンチエイジング法に惑わされることも少なくなるので、時間もお金も無駄になりません。
女性にとって目元は、顔の中でも特に重要なパーツです。年齢を重ねても目元を綺麗に保つことは自信につながりますし、人生に対して気持ちも前向きになれます。
このページで目元のたるみとシワの原因をチェックして、「本気のまぶたケア」を始めましょう!
まぶたのたるみとシワの原因と改善法
まぶたのたるみとシワの原因は基本的には同じです。
加齢の影響で、真皮層のコラーゲンとエラスチンが減少・変性すると、肌のハリと弾力が失われてまぶたはしわしわとたるんでしまいます。
コラーゲンとエラスチンは「ハリの2大成分」とも呼ばれますが、若々しい肌のハリと弾力を保つのに極めて重要な成分と言えます。
若いうちはこれらの弾力成分が豊富なので、健康的な「ふっくらとした肌のハリ」をキープしています。しかし、年を取ると成分量が減少するので、目元にたるみやシワが目立ってきます。
とくに、目の周りの皮膚はとても薄くデリケートなので、肌の老化が最も顕著に現れます。コラーゲンとエラスチンは保湿成分としても重要なので、この2成分が減少すると目元は乾燥気味になり、たるみとシワが悪化する要因になります。
コラーゲンとエラスチンの役割
コラーゲンとエラスチンは一体的に機能して、皮膚の構造を弾力的に支えてきます。
コラーゲンは丈夫なたんぱく質からなる線維で、真皮の約70%を占める主要成分です(水分は除く)。真皮層の中で網目状のネットワークを形成して、肌に弾力を生み出しています。
エラスチンは英語で「elastic」=「弾力・伸縮がある・しなやかな」という意味ですが、日本語では「弾力性線維」と呼ばれています。ゴムのような弾力がある線維で、真皮の中でコラーゲン同士を結びつけて「バネ」や「スプリング」のような役割を果たしています。
この2つの成分「コラーゲンとエラスチン」の組み合わせ(相乗効果)によって、肌に「弾力性・伸縮性・柔軟性」が生み出されます。まさに「ハリの2大成分」と言っていいでしょう。
また、コラーゲンとエラスチンには保湿機能もあります。弾力的な網の目の中に、ヒアルロン酸などのゼリー状成分を抱え込むことで水分をキープ。肌にしっとりとした潤いとツヤを生み出しています。
コラーゲンとエラスチンの減少
コラーゲンとエラスチンは主に「線維芽細胞」の機能低下によって減少します。
加齢や紫外線、ストレスなどの影響で肌に活性酸素が蓄積されると、線維芽細胞の機能が衰えてコラーゲンとエラスチンの生成量が減少します。
30歳を過ぎるとコラーゲンとエラスチンの劣化も始まるので、徐々に肌のハリと弾力が失われます。40代は弾力成分がどんどん減少するので、目元にたるみやシワが目立ってきます。
特にエラスチンは赤ちゃんの頃と変わらないほど少なくなるので、皮膚の構造(網目状のネットワーク)を支える力が弱くなります。50代・60代になるとまぶたがシワっぽくなったり、皮膚のたるみが進行して「顔の老け感」に悩まされることが多くなります。
とくに上まぶたの皮膚が緩んでくると、まぶたが垂れ下がって視界が狭くなったり、まぶたが重たく感じられることもあります(「眼瞼皮膚弛緩症」)。目の上がしわしわとたるむと、元々綺麗な二重まぶたが「奥二重」や「三重まぶた」に変化してしまうケースも多いです。
コラーゲンとエラスチンは水分保持機能もあるので、成分量の減少に伴って目元は乾燥気味になります。目の周りがカサカサ乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下するのでダメージを受けやすくなります。乾燥によって「肌荒れ・粉ふき・毛穴の開き」などのトラブルが生じると、将来「シワやたるみ」に繋がります。
目元の乾燥対策に、美容液やクリームで保湿することは重要です。乾燥しがちな瞼にしっかり潤いを与えて、コラーゲンとエラスチンの弾力機能をサポートしましょう。
眼輪筋などの筋力低下
まぶたにたるみやシワができるのは、「眼輪筋などの筋力低下」も主な要因です。
年齢とともに肌のコラーゲンとエラスチンが減少するだけでなく、目の周りの筋肉も徐々に衰えていきます。とくに、眼球をドーナツ状に囲む筋肉の「眼輪筋」が衰退すると、目の開け閉めが困難になったり、目元の張りが失われます。
眼輪筋などの筋力低下で皮膚のたるみが進行すると、重力に負けてまぶたが垂れ下がったり、目の周りに小じわが増えていきます。
「しわとたるみ」は自然な老化現象ですが、上まぶたの下垂がひどい方は「眼瞼皮膚弛緩症」や「眼瞼下垂症」の疑いがあります。
- 花粉症で目を頻繁にこする
- ハードコンタクトレンズの長期使用
- 目の乾燥・ドライアイ
- PC・スマホの使用時間が長い
このような習慣はまぶたのたるみ(弛み・下垂)を悪化させます。目の周りの皮膚や筋肉、挙筋腱膜にダメージが蓄積すると、上まぶたがひどく下垂して日常生活に支障をきたすケースも見受けられます。
目の上の皮膚が垂れて、視界が狭くまぶたが重いと感じる方は、美容外科・形成外科・眼科などで医師に相談しましょう。
簡単な「眼輪筋トレーニング」を紹介します。眼輪筋を鍛えると、まぶたのたるみやシワの予防・改善に役立ちます。
- 目をゆっくり閉じていき、ギューッとまぶたを強く閉じる。
- この状態で5秒キープ。
- 今度はパッと目を見開いて5秒キープ。
(*これを1セットとして5回ほど繰り返す)
血行・代謝の重要性
まぶたの皮膚を健やかに育むためには、栄養や酸素が必要です。では、栄養や酸素はどこから運ばれているかと言えば「血管」です。
体内に網の目のように張り巡らされている血管(パイプ)を通って、栄養と酸素はまぶたの皮膚に送り届けられます。
血管は、皮膚の深い部分(真皮層)では太く、表皮に向かって細くなっていきます。細く派生している血管を「毛細血管」と言いますが、栄養と酸素を表皮のすみずみに送り届けてくれます。
毛細血管は、栄養と酸素を運ぶ以外にも、二酸化炭素と老廃物を回収する働きがあります。血行と代謝が活発な若い肌は、不要な二酸化炭素と老廃物を排出して、必要な栄養と酸素をスムーズに届けることが出来ます。
血行と代謝が良ければ栄養循環が活発なので、肌のターンオーバーが促進されます。皮膚の「線維芽細胞」が活発に機能すると、コラーゲンとエラスチンが順調に生成されて、目元のハリと弾力をキープできます。スムーズに老廃物を排出して、必要な栄養素を取り入れることで、瞼のたるみやシワを予防するのにも役立ちます。
血行と代謝が悪化すると・・・
しかし、目元の血行と代謝力が悪化すると、まぶたに老廃物をため込んで、必要な栄養素を取り入れるのが困難になります。老廃物がたまって栄養不足になれば、目の周りがくすんだり乾燥したりします。
皮膚のバリア機能が低下するのでダメージを受けやくなるだけでなく、栄養不足でダメージの修復機能も低下します。(例えば、植物に必要な栄養を与えなければ枯れてしまうように)まぶたも栄養不足が続けば、徐々にしわとたるんでしまうのです。
血液循環と代謝機能は若いうちは活発ですが、年齢が上がるにつれて衰えてきます。加齢の影響だけでなく、偏った食生活・睡眠不足・運動不足・喫煙・ストレスなどによって血行・代謝・栄養循環は悪化します。
まぶたのたるみやシワを予防するには、化粧水や美容液のスキンケアだけでなく、健康的な生活習慣を心がけることも極めて重要です。運動やマッサージも、血行やリンパの流れを改善して、余計な水分や老廃物を外に流すことが出来ます。
根本的な皮膚環境が良好になれば、瞼のたるみやしわの予防・改善に役立ちます。
皮膚のダメージの蓄積
まぶたの皮膚はとても薄く繊細なので、外的ダメージが蓄積すると、徐々にたるみやシワが増えていきます。
乾燥や紫外線、コンタクトレンズの装用、目をこする刺激などの影響で、まぶたにダメージが蓄積すると、年々たるみやシワが悪化していきます。
若いうちは肌の新陳代謝が活発なので、皮膚のダメージも早く修復されます。しかし、年を取るとダメージの修復機能が衰えるので、皮膚のわずかな損傷部分が細かなシワやたるみに発展します。
女性の場合、洗顔やクレンジングで目の周りをゴシゴシ強くこすると、日々のダメージがまぶたに蓄積していきます。花粉症のアレルギーがある方も、目を頻繁にこすると皮膚が伸びたり、たるんだりするので注意しましょう。
シワには3種類ある!
シワには「表皮型」「真皮型」「表情筋型」の3種類あります。
表皮型
表皮型は、浅く細かいシワで「小じわ・乾燥じわ・ちりめんじわ」などと呼ばれます。皮膚表面が乾燥したり新陳代謝が低下することで、細かなシワが目元の表皮に現れます。
このタイプのしわは深くないので、しっかり対策を立てれば改善できます。まずは良質な睡眠をとり、バランスの良い食生活を心がけましょう。乾燥じわは、美容液やアイクリームで保湿成分を補給することで目立ちにくくなりますし、早めに手を打つことでひどくなるのを防げます。
真皮型
加齢とともに皮膚の真皮層の弾力成分(コラーゲンやエラスチン)が減少したり、皮下脂肪が減少することで発生する「深いシワ」です。
表皮型のシワと異なり、化粧水や美容液で水分を補っても消えることがないシワです。日ごろからバランスの良い食生活・良質な睡眠・適度な運動を心がけ、地道なエイジングケアをして改善していくのが基本です。
即効性を期待するなら、美容整形に頼るしかありません。
表情筋型
いわゆる「表情じわ」と呼ばれるタイプで、表情筋を動かすことで刻まれてしまうシワです。
目の周りだけでなく、額・眉間・目尻・口角部などにできやすく、表情の動きによって真皮の構造が変化します。人それぞれ表情の癖があるので、シワができる場所やシワの長さは人によって異なります。
対策は、表情筋や眼輪筋のトレーニングを行うことです。表情筋や眼輪筋が衰えていると、シワができやすい環境になります。筋肉を鍛えることでシワだけでなく、たるみも予防・改善できます。
たるみは目の上と目の下で違う!
目の周りのたるみの原因は・・・
- 皮膚の弾力成分(コラーゲンとエラスチン)が減少している
- まぶたの筋肉(眼輪筋)が衰退している
…という点では目の上も目の下も同じです。
しかし、上まぶたと下まぶたでは異なる点もあるので、違いをチェックしましょう。
上まぶたのたるみ
上まぶたのたるみの場合は、瞼を引き上げるのに重要な「上眼瞼挙筋」や「挙筋腱膜」に異常が生じている可能性もあります。加齢や外的ダメージの影響で上眼瞼挙筋が衰退したり、挙筋腱膜が緩んだりすると、上まぶたが持ち上がりにくくなり皮膚のたるみが酷くなります。
上眼瞼挙筋を鍛えるトレーニングをすれば、一定の改善効果はありますが、挙筋腱膜が外れている場合はほとんど効果は期待できません。
ひどくまぶたが垂れ下がっている場合は、「腱膜性眼瞼下垂」の疑いがあるので、早めに医師に相談しましょう(重度の「眼瞼下垂」は保険適用で手術できます)。
下まぶたのたるみ
下まぶたは、皮膚のたるみと共に「脂肪のふくらみ」が生じるケースが多いです。
加齢で目の下の皮膚がたるんでくると、眼球を保護している眼窩脂肪(がんかしぼう)が前に飛びだして「たるみ状の袋(目袋)」が形成されます。
下まぶたの場合は「皮膚のゆるみ」と「眼窩脂肪の突出」により、目の下のたるみが目立って老けた印象が強まります。
眼輪筋トレーニングで予防・改善できますが、しっかり完治させるなら美容整形に頼る必要があります。
まとめ
まぶたのたるみとシワを改善するには、症状の違いや原因をしっかり把握することが重要です。
健康的な生活習慣と地道なスキンケアで、たるみとシワを予防・改善することが出来ます。
目元は乾燥に弱いので、まぶた用の美容液・クリームで必ずケアしましょう。目の周りの筋肉の衰退も「シワやたるみ」に繋がるので、眼輪筋トレーニングもお勧めです。
運動やマッサージで、体内や目元の「血行・代謝」を促進することが出来ます。
このページは「たるみとシワの原因」を網羅しているので、予防・改善したい方は繰り返し読み返しましょう(^^)